2017年12月15日金曜日

手番の判別方法


はい、みなさんこんにちは。

囲碁講師の坂本亨秀( さかもとあきひで )です。

今回は、手番の判別方法についてです。

初心者の方やお子さんは、たまに対局者同士で
手番がわからなくなってしまうことがあります。

ある程度強くなれば、
ここに打って、ここに打ったから、次はどっちの番。
という風に、前後関係からどちらの番か
確認することができますが、
初心者のうちはなかなかそういう風にはいきません。

そんな時に、確実にどっちの番か
判定できる方法があります。

それはズバリ、打った石をすべて数える、事です。

囲碁は常に白黒交互に打っているので、
盤面とアゲハマを合わせた石の数は
黒が一個多い、あるいは白黒同数にしかなりません。

互先の場合、
黒が一個多ければ次は白番。同数なら次は黒番。
という風に必ずどちらの手番か判別することができます。

また、置き石がある時は黒が常に置き石分多くなります。
ただし、置き碁は白が先手なので白が打つと差が一つ減ります。

つまり、置き碁の場合
石数の差が、置き石の数より一個少なければ黒番。
      置き石の数ちょうどなら白番。

という事になります。

交互に打ち進めていれば、必ず上記のどちらかになるのですが
たまに上の差から外れることがあります。
それは、どちらかが二手打ちしている場合です。


二手打ちしている場合の石の差と
二手打ちした手番は以下のようになります。

互先
黒が二個以上多い。黒が二手打ち。
白が一個以上多い。白が二手打ち。

置き碁
置き石より一個以上差が多い。黒が二手打ち。
置き石より二個以上差が少ない。白が二手打ち。

というように、この判定方法は
二手打ちの判別にも使えます。

大会でも、対局時計がない対局は
どっちの手番かわからなくなったり、
どちらかが二手打ちしてしまったり、
というトラブルはよくあります。

お互いが納得して確認ができる状態なら
心配することはないのですが、
もし対局者同士で確実に判断が出来ない場合は、
第三者、できれば審判員などの大会スタッフを呼んで
上記の方法で手番を確認しましょう。

手数が進むと面倒な作業ではありますが、
確実に数字が出る方法なので、間違いがありません。

面倒くさがらず、一個一個丁寧に数えましょう。

ちなみに、一列ごとに上から
順番に数えると数えやすいですよ。

では、練習問題です。
手合いは互先。アゲハマは、黒1、白0。
どちらの手番か当ててください。


できましたか?
それでは答え合わせです。


黒石は26個。
白石は24個+取り石1個で25個。

黒が一手多い盤面なので、
正解は「 白の手番 」でした。


競技者はもちろん、大会スタッフなど
審判をする側の人には
特に知ってほしい判定法ですね。


囲碁講師 坂本亨秀


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