はい。
皆さん、こんにちは。
囲碁講師 坂本亨秀( さかもとあきひで )です。
突然ですが、皆さんに質問です。
碁を打つなかで、
「 考える 」 と 「 迷う 」
の違いはなんでしょう?
私は常々、「 囲碁は考えるゲーム 」と
生徒の方にはお話ししていますが、
実際に「 考える 」という状態を理解して
碁を打っていらっしゃる方は案外少ない。
今回は、実践対局の中で
「 考える 」とはどういうことか、
というお話をしていきたいと思います。
まずは、先日とある囲碁会で
指導碁を打たせていただいた
級位者の方のお話をしましょう。
その方は二ヶ月前は11級だったのですが、
私の 筋トレ風詰碁勉強法 のやり方で
毎日ちょっとずつ詰碁の勉強をされて
現在は7級くらいで打ってらっしゃいます。
ですが、その日私と対局していると
「 自分の石が取られそう 」、「 たぶんもう取られる 」
とご自身の大石をすぐに諦めてしまい、
どうやって挽回しよう、
どうすれば上手く打てるだろう、と
一手打つごとに頭を抱えて悩んでいました。
これだけ見ると、そんなの思い込みだ!
と簡単に言えるのですが、
実際こういう疑心暗鬼に陥ってしまう方は
結構いらっしゃいます。
そういう方は大抵
「 こう打たれたらもう地を荒らされる 」
「 この石を攻めたいけど、きっと無理だ 」
と考える前に無理と決めつけてしまう癖があります。
そして諦めてから、どうすれば上手くいくか、と
ずうーと、唸ってしまう。
正直に申し上げますと、
それは
「 考えているのではなく悩んでいるだけ 」
です。
なのでどれだけ頭を抱えても
答えはでませんし、
そこから良い手は生まれません。
では、どうすればその癖が治るのか?
それにはまず、
「 自分のやりたい事 」を明確にする
ことが大切です。
先ほどの例で例えると
「 こう打たれたら荒らされそう 」
↓
「 地を荒らされたくない! 」
「 この石を攻めたいけど、きっと無理だ 」
↓
「 この石を攻めたい! 」
と、細かい悩みは一旦置いておいて
まずは自分のやりたい事はハッキリさせましょう。
その上で、
「 荒らされない為にはどう打てばいいか? 」
「 石を攻めるためにはどう打てばいいか? 」
と手段を講じること。
これこそが、囲碁の「 考える 」 ことです。
何の目的もなくただ頭を抱えるのは
ただ悩んでいるだけなのです。
実際、この7級の方も最初は白に囲まれた
自身の大石を諦めていました。
ですが、
「 この石を取られたいのですか? 取られたくないのですが?」
と訊くと
「 取られたくない! 」
と力強く答えられ、
「 では取られない手を考えてみましょう! 」
というと、あっさりと生きられてしまいました笑
詰碁の成果が出ているみたいで、
嬉しい限りです笑
このように級位者、有段者に関わらず
考えれば見つかる手を、
考える前に諦めてしまっているケースが
かなーり多く見られます。
囲碁は正解のないゲームですから
漠然と「 上手い手 」を探しても
そうそう見つかりません。
ですので、
自分のやりたい事を大事にして
それを実現させるための手段
を考えるようにしましょう!
参考ページ
「 やりたい事のぶつかり合いが闘い 」
現在作成中。
囲碁講師 坂本亨秀
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